2019年に発表された転職したい企業ランキングについて、改めて振り返りと今後の時代の方向性についてまとめてみました。
2018年は副業元年となり、2019年はそれに加えてトヨタの社長である豊田章男氏の「終身雇用難しい」発言や、年金問題などにより個人が将来に危機感を感じ
企業や国に頼らずに自ら副業や投資などお金を稼ぐ方法について
真剣に考えた年だったかと感じています。
豊田社長の発言はかなり世間に影響を与えましたよね
2020年以降はどのような時代になるのでしょうか。
✓ 2019年転職したい企業ランキングの振り返り
✓ ランキングから見える時代の流れとビジネスパーソンの意識
✓ 転職について考えておくべきこと
2019年転職したい企業ランキング
まずは改めて2019年度転職したい企業ランキングを改めて振り返りたいと思います。
こちらは株式会社パーソナルキャリアが運営する『Doda』より2019年6月に発表されました。
ランキング ()カッコ内は前年 | 企業名 | 事業内容 |
---|---|---|
1(↑2) | グーグル | インターネットなどでの情報サービス |
2(↓1) | トヨタ自動車 | 自動車の生産・販売 |
3(↑5) | 楽天 | インターネットサービス インターネット金融 |
4(↓3) | ソニー | オーディオ、ビデオ機器、テレビ 情報、通信機器、半導体、メディア |
5(↑14) | アマゾンジャパン | EC(electronic commerce) |
6(↓4) | 全日本空輸(ANA) | 航空運送事業、旅行事業 |
7(↑30) | キーエンス | センサ、測定器、画像処理機器 制御・計測機器、 研究・開発用 解析機器 ビジネス情報機器 |
8(↓6) | パナソニック | コネクティッドソリューションズ、 オートモーティブ社、 インダストリアルソリューションズ、等 |
9(↑17) | 三菱商事 | エネルギー、金属、機械、化学品、情報、金融、物流 |
10(↓8) | Apple Japan | Mac、iPodに代表される アップル社製コンピュータや 周辺機器、各種アプリケーションソフトの 輸入販売・研究開発 |
※DODA『転職人気企業ランキング2019<総合>』より
ランキングの結果で見えてくること
昨年まで1位だったトヨタ自動車が、昨年2位だったGoogleと入れ替わりました。また、GAFA(Google,Apple,Amazon,Facebook,)のうち、3社がランクインしています。楽天については昨年の5位から3位に、キーエンスにおいては30位から7位に上昇しています。
ここについては3つのポイントと時代の流れがあるかと考えています。
①安定より変革を求めている
②本格的なグローバル化
③企業も個人も二極化の時代
①安定より変革を求めている
上位10社すべての企業に共通して言えることは
『時代の流れに合わせた変革』をしている企業にあてはまります。
昨年まで14位だったアマゾンジャパンが一気に5位まで上昇しているのは
まさに技術革新と時代に合わせたサービスの提供に合致しているからこそ
だと考えます。
キーエンスにおいては残業時間が多く結果主義の企業として有名ですが
新しい企画力で成長している企業です。その分多くの収入を得ることができます。
逆に一昔前まで入っていた花形で安定していると考えられていた
『金融・保険・新聞社系』が10位のどこにも入っていないのは
これからの時代や将来を見据えて事だと考えられます。
②本格的なグローバル化
つい数年前までは常にトップ10位に入っていた
東日本旅客鉄道(JR東日本)がトップ10圏外になりました。
上位10社はどの企業も外資または世界を相手としている企業です。
もはや、国内だけで留まっている企業よりは世界に目を向けて
働いていく意識が高くなった現れとなります。
今後この流れは止まることなく、ますます進んでいくことでしょう。
③企業も個人も二極化の時代
上位10社のうちグーグル、Apple、アマゾンは
2010年代、ITテクノロジーを急速に発展させ業界を席巻し様々な国で
『競争優位が固定され、支配的地位となってきている可能性』を指摘や
非難する声があがっています。
また、楽天においても『楽天経済圏』といった言葉が生まれるほど
企業にすべての情報やサービスが集まるようになる時代となりました。
また、個人の年収面においても20代で1,000万円を簡単に超える
キーエンス、楽天、三菱商事など資本がある企業に人や金が集まることが
顕著にあらわれ、今後さらなる格差が出てくる二極化の時代に進んでいると考えられます。
転職をする際に注意すべき点
上記のランキングはあくまでも一般的なランキングです。
必ずしも転職者本人にとって、入社して満足を得られるとは限りません。
もし、安易にランキング上位に入ってるから応募してみようかなという
考えは危険です。転職する際に大事な心構えは下記の2点です。
しっかりとした軸をもつ
自分が転職する判断基準を企業のブランド力に照準を定めるのも
良いですが、その考えばかりでは軸がぶれてしまい
転職する際に迷いが生じてしまう危険があります。
軸を考えるポイントとして
・転職して叶えたいことは何か
・3年後の自分はどのようになっていたいのか
・その会社で本当にやりたい事ができそうか
むしろこれらの軸がなく、本来すべき面接対策もせずに
企業ブランドの話ばかりをしていたら、受かることも中々難しいでしょう。
応募する会社の経営方針や社風に共感できるか
会社選びの中で大切なことは、これから働く会社の
経営方針や社風がマッチしているかどうかです。
企業によっては、事業を大事にしているのか、社員を大事にしているのか
そのほか様々です。
ご自身のキャリアプランやライフワークバランスに合わせた会社選びをすることが大切です。
まとめ
転職ランキングはあくまで不特定多数の方々が選んでいる企業となります
また、企業が必ずしも自分の市場価値を高めてくれるとは限りません
あくまで、時代の流れを読む程度の参考資料として
ご自身の軸を持ち、自分にあった転職ができるようにしましょう。
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