この記事は転職者向けに、面接官が採用する際に実際に見ているポイントをご紹介いたします。(新卒や採用を担当される方にも参考になる記事です)
私自身管理職として面接させて頂く事が多く、色々な方々とお話させて頂く機会があります。
採用については企業の目指すべき方向性(ビジョン)や、業種、職種、募集要項などの求める人材によってもちろん様々ですが、面接時に共通して魅力的に感じる方には特徴があります。
この記事を執筆するにあたり、人事部の採用担当や知り合いにいる有名IT企業の
人事部のマネージャー、転職の際にお世話になった元リクルートのエージェントの人へ実際にアンケートをとり、また専門書などを参考にしました。
現在、転職活動中の方やこれから活動をしようとされている方に少しでも何かのきっかけや気付きになればと思います。
✔ 現役の人事やエージェントに聞いた本音ベースの内容
✔ 面接時のアピールポイントとの整理と対策ができる
まず、新卒を採用する際の基本ポイント
中途採用の前にまずは、新卒を選考する時に重視する要素をご案内致します。
当たり前の話ですが、中途採用する面接官が求める人材は『即戦力』です。
もし即戦力がなく、下記グラフの基本5項目自体がしっかりしていないと、新卒採用基準にも達していない可能性があるので、もし不足していると感じる方は意識して向上させることをお勧めいたします。
コミュニケーション能力、積極性は社会人として基本的なスキル
これをベースにどのようなキャリアを積み上げたかを考えてみる
中途採用の選考ポイント
それでは、現役の人事やエージェントが中途採用者を先行する場合
どのようなポイントでその人の能力を見ているか少し深堀してご説明致します。
①傾聴力
まずは何よりも大事なコミュニケーション能力の一つ『傾聴力』です。
採用者側から何か質問した時に、反応が悪かったり、聞く態度が悪かった場合は、そもそものコミュニケーション能力が欠落していると判断します。
傾聴力が優れている人は、あいづちのタイミング、目の位置、表情、メモの取り方など意識しています。
それは、熱心に相手に関心を持ち、理解しようとしている事を表現しています。
また入社に対する熱意もある印象を持たれます。
このような方は入社した後のコミュニケーションコストが低く、
『チーム力』『信頼性』『生産性』 『安心感』 が高い人と判断されます。
話の聞き方ひとつで採用判断に大きく影響致します。
話し上手は聞き上手、傾聴力を高くしてコミュニケーション能力の高さを伝えよう
②分析力
分析力が高い人は、なぜ応募をしたのか、どうしてその会社・業界を選んだのか、今までの職場でどのようなポジションで、どのような業務や改善・改革をしてきたのか、何を求められているのか、何を実現しなければいけないのか等、鷹の目と蟻の目で構造的かつ論理的に考えられる力を持っているハイパフォーマーです。
そのような方は 会社に入社した後の『適応能力』『即戦力』 『主体性能力』 が高いと人と判断できます。
分析力がある人は即戦力として評価されます。
③素直さ
面接をしていて、まれにプライドが高いのか質問に対してななめから話す(物事を素直にとらえない)人がいます。
そのような方は仕事で大事な、謙虚な気持ちで 反省・改善・まなぶ力が無いと判断します。例えば今までの成功体験や失敗体験を得て、どのような気持ちだったのか、失敗して何を学んだのかを、素直に話して頂く事により、正しく話す『信頼性』や『改善力』があると判断します。
言葉で表すと素直とは少し安易に見えるかと思いますが
企業によってはその人のスキルより重要にみている面接官もいるようです。
ただ、注意点として素直さを前面に出すと人の意見に左右されやすいと誤解をされてしまう可能性がありますので、過去のエピソードなどを交えて意見に左右されたのではなく、主体的に取組んだ事をアピールするといいでしょう。
物事を上やななめからみるのではなく、謙虚な姿勢を意識する
④明確なキャリアプラン
未来志向で自分が今後どのようにキャリアを積んでいきたいのか
なぜ、応募したのか自分でしっかりとした道筋を論理的に説明できる人であれば
そこから『判断力』『継続力』『主体性』の力が養っていると判断します。
また、キャリアプランや目標を明確にすることで、入社後に任せる仕事のイメージが出来、面接官も採用しやすい判断材料となります。
よくあるのが、面接時にキャリアプランをしっかり話せずに
入社してから任せてもらえる仕事とイメージが違ったなどミスマッチが起こる事が多々あります。
5年後10年後のキャリアプランをしっかりと考え、言葉で伝えられるようにしておく
最後に
中途採用に求めているのは『即戦力』です。面接する側も短い時間で判断しなければいけないので、上記であげたポイントを意識して、今までの経験値を踏まえて何ができるかをしっかりと考えて面接に挑んでください。
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